おふとんの日常

blue-pink-sky’s diary

夏の思い出

春夏秋冬で好きなのはどの季節か。僕は秋か冬が好き。秋は涼しく花粉も飛ばず空は澄み食べ物はおいしい。冬はもっと涼しく(寒く)相変わらず食べ物はおいしいし布団は気持ちいいし綺麗に晴れる。

対して春は暑くなってきたと思ったら急に寒くなって服の管理が面倒だし花粉は飛ぶし空は綺麗に晴れないし写真映えしないし天気が悪い。夏は太陽が高くて写真には不向きだし暑すぎて焼けそうになるし汗をかくし服の洗濯が面倒だし食欲も減退する。肌が弱くて汗をかきたくない身としては春夏は大敵である。

 

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そもそも夏と言っても定義によりけりではある。気温は月単位でも日単位でも最も太陽が照る時間より若干遅れて最高気温を示すので一番暑いのは一般的に夏至から2か月遅れて8月。だから一般に夏というと梅雨が明けてから8か9月までが夏。でも今年みたいに梅雨が異常に早く終わったら夏は前倒しでやってくる。はたまた1年を4分割するなら夏は5~8月。でもともかく夏といって思い浮かぶ単語と言えば「海」「暑い」「太陽」入道雲」「西瓜」「花火」「扇風機」「蚊取り線香」「風鈴」などであることは大抵の日本人が共有するところだろう。

 

だからなにか。真逆の冬で同じことを考える。冬と言えば「寒い」「雪」「スキー」「鍋」「クリスマス」「お餅」「こたつ」とかだろうか。ここで気付くことは冬の単語は西洋と日本の文化が半々くらいなのに対して夏の単語は比較的(明治維新後の、ではあるが)日本古来のあれこれではなかろうか。

 

例えば絵を描くことを考えてほしい。自由に夏と冬の絵を描いてくださいと言われたら、夏の絵は縁側で西瓜を食べるシーンや大きな入道雲が広い空を散歩するのを背景に麦わら帽子をかぶった人が汗をかきながら自転車を押すシーンを描くのではなかろうか(画力は問わない、またまあ灼熱のアスファルトのビル街を描くようなちょっと捻くれた人も中にはいるだろうが)。逆に冬。僕なら家族で鍋をつつく絵やスキー場で雪が降る中友達と2人乗りリフトに乗りながらスキー板とストックをカンカンする絵を描くかなぁ。

 

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だからつまり、なにが言いたいかっていうと夏は嫌いだけれども、懐かしい思い出を思い出させたり子供心にかえることができるのは夏じゃないかと思うわけだ。先日所用あって江ノ島に行ったがむせ返るような暑さの中100円を入れて動かす双眼鏡を展望台で見かけて昔子供の頃親にお願いして双眼鏡を覗いたのを思い出した。

専門的(?)な話をすれば夏は太陽が高くて光線も強いので影が強く出てコントラストが高めに見えるので、それが頭の中の思い出の映像に引っかかるのかなって思う。

 

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僕は今しがない大学生だが世の中はここ数年で大きく変わり、大学内では気付けは先輩になり、部活では幹部をやり、物事に対する考え方も変わり、家族は増え、友達は減った。ここ数年で失ったものは数えきれない気がする。夏は嫌いだけど、外に出なきゃいけない用事があるときくらいは物事を直視して、たまには夏のノスタルジックな思い出に浸ろうかなと思う。