おふとんの日常

blue-pink-sky’s diary

スポーツカーと言えば赤

こんばんは。以前↓の記事でご紹介したように友人と青い(黄色ナンバーの)スポーツカーに乗ってきたわけですが...

 

blue-pink-sky.hatenablog.com

 

やっぱりスポーツカーと言えば赤色ですよね!!!

 

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<TOYOTA 86 Nikon Z7+Z50mmF/1.8S>

 

やっぱり水色乗ったらちゃんと赤も乗らないとね。今回は真っ赤なボディが美しいトヨタの86に乗ってきました。さて毎度恒例説明タイム。

 

トヨタ86はトヨタがスバル(当時の富士重工業)と共同開発したスポーツカー。その開発は2007年ごろからスタートし、若者の車離れへの対抗策として安価で走りやすいスポーツカーというようなコンセプトで設計されたらしい(つまり高くて立派なエンジンがついていて速くて高価、ではなく安くて軽くて運転しやすくて売りやすい、という感じ)。スバルとの共同開発なのでスバルもBRZという姉妹車を販売しています。

 

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<TOYOTA 86 Nikon Z7+Z50mmF/1.8S>

 

ハチロクというネーミングはかつてのAE86カローラレビン/スプリンタートレノというスポーツクーペから取られているそう。AE86カローラレビン/スプリンタートレノってなんの暗号じゃと思ったそこのあなた、頭文字Dに出てくるあの小さめのクーペ、あれです。

つまりこの86というクルマは乗って楽しい、気軽に乗れる、そういうスポーツカー文化を作るための車ということですね。こういう車にはとても惹かれるものがありますね。ちなみに今回僕が乗った86は12年から21年のモデルで現在はGR86という後継車が販売されています。GRシリーズはまあ簡単に言えばトヨタのスポーツカーブランドだと思います。「GR〇〇」という形で専用モデルが現在はスープラ、ヤリス、86、カローラと4車種が設定されています。

 

(長いのでここで折りたたみ)

 

 

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<TOYOTA 86 Nikon Z7+Z50mmF/1.8S>

 

友人からまたドライブ行きません?と声が掛かったのが2月末。そこからお互いの春休みの予定を擦り合わせたら全然予定が合わない。結局3月も末になってようやく予定が噛み合って決行できることに。最初はジムニーと86どちらがいいか聞かれジムニーを答えた僕でしたが、結局予約が取れずにお隣の86を借りることに。正直いい意味でどっちでもよかったので僕としては無問題。

朝家を出ると微妙な天気模様でしたがいざ車を借り一路北へ歩みを進めると少しずつ晴れ間が。しかも予定が噛み合わずに月末にずれ込んだことで絶好のお花見日和。桜も菜の花も丁度見ごろを迎えていました。

交通量の多い国道を北へ走っているとちょうど国道に交差する方向に立派な桜並木が。僕が窓を開けて「あそこめっちゃ綺麗!!あそこ行きたい!!!」と言ったので少し寄り道(友人にはいつも感謝)。桜並木までの行き方が分からずウロウロしていたら偶然菜の花が綺麗な川沿いに出たのでそこでも一枚パシャリ。

 

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<TOYOTA 86 Nikon Z7+Z50mmF/1.8S>

 

そうして辿り着いたのがこの桜並木。本当に丁度見ごろで、あと1週間早くても遅くてもダメだっただろうなという感じ。この日の東京はもう桜は結構散っており、少しの環境の違いが花の開花にもたらす影響を思い知ります。

 

S660を借りたのは1月、まだかなり寒い時期でしたがあの時に訪れた海はS660に良く似合う場所でした。今回の真っ赤な86には桜がよく似合います。

 

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<TOYOTA 86 Nikon Z7+FTZ+AF-S35mmF/1.8G>

 

にしてもほんと、僕らが撮影している間はずっと晴れていてくれてよかった。ちなみに地元の方には少し有名なのか、他にも車やバイクの写真を撮られている方がちらほらいました(もちろん皆さん周りには十分配慮していました)。偶然立ち寄った場所がこんなに綺麗で感動したし、やはり本に載るような有名な景色も素晴らしいですがこうして一期一会の風景との出会いというのもまた素晴らしいものです。もちろん用意周到に何ヶ月もかけて一瞬だけを切り取る写真にはその努力とかけた時間やお金、労力に見合うだけの感動がありますが、写真が秒単位で生成され消費されていくこの時代において、僕は自分だけの、自分にとっての最高の思い出を大切にしたいなと思うばかりです。

 

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<ステーキハウス赤坂五霞店 ハンバーグステーキ Nikon Z7+FTZ+AF-S35mmF/1.8G>

 

さて話は戻って桜並木から国道に戻り(法定速度で)爆走。そしたら今度は「ハンバーグ」「780円」の文字が。ちょうどお昼時だったのもあり国道沿いの「ステーキハウス赤坂五霞店」さんに入ることに。道を右往左往し駐車場に車を停め入ってみると美味しそうなお肉の匂いが。ハンバーグステーキ200gちょっとを注文して美味しくいただきました。でも気軽に入れるようなお店かと思ったら思ったより立派なお店でした。ちなみに780円はランチメニューの話で全然そんな値段のメニューはありませんでしたとさ。

 

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<Secoma 北海道あずきモナカ Nikon Z7+FTZ+AF-S35mmF/1.8G>

 

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<Secoma HOT CHEF ザンギ Nikon Z7+FTZ+AF-S35mmF/1.8G>

 

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<Secoma ラスク(キャラメル) Nikon Z7+FTZ+AF-S35mmF/1.8G>

 

そしていつものセイコーマート。前回のモナカが北海道メロンモナカだったので今回はそのお隣にあったあずきモナカをチョイス。普通のアイスよりちょっとだけ高いですがやっぱおいしいんだ。セコマ最高!そして散々友人から勧められていたにも関わらず食べられていなかったHOT CHEF(セコマの店舗キッチンで作っているお惣菜のブランド名)のザンギ(北海道唐揚げのこと)を買ってみることに。あれ?お前さっきハンバーグ食べてなかった?これまた絶妙にちょうどいいお味で美味しかったです。サイズが一口大で食べやすい点もGOOD。そして個人的セコマのヒット商品、旅のお供ラスク。こちらはドライブ中に食べるのに本当に丁度良くてお気に入りです(もちろん食べかすには注意)。いやーーーーー、ドライブ行くと北関東でセコマにinがもう頭の中に定着しつつあります。洗脳されてきているのかも。

 

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<茨城県桜川市真壁町真壁付近 Nikon Z7+Z50mmF/1.8S>

 

そして今回向かった先は茨城県桜川市にある真壁町という場所。こちらは戦国時代末期に真壁氏によって作られた街並みが、そのまま時代による多少の変化を経て残っているという貴重な町らしい。この真壁地区は平成22年6月29日に重要伝統的建造物群保存地区に指定されています。町を見て回るとそこら中に木造と見られる古風な建物が点在しています。

 

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<茨城県桜川市真壁町真壁付近 Nikon Z7+FTZ+AF-S35mmF/1.8G>

 

このように古すぎず昭和レトロを感じるくらいの建物も多く残っており、街並みを愛好する僕と友人は盛り上がりながら散策を進めました。ところで平四郎最中ってどんな最中なんでしょうか。根っからの甘党としてはとても気になるところ。

 

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<旧真壁郵便局 Nikon Z7+FTZ+AF-S35mmF/1.8G>

 

目玉とされている保存建造物はたぶんこちら、旧真壁郵便局。ちなみに現・真壁郵便局はちゃんと別に存在しており、こちらは現在は使われておりません。35mmと50mmしか持っておらず全体像がないのが非常に恐縮なのですが、この写真からも小洒落た建物であることが分かると思います。これくらいの逆光、いいですね。

 

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<高久家住宅店舗 Nikon Z7+FTZ+AF-S35mmF/1.8G>

 

このようないかにも明治時代っぽい建物も残っています。こちらは市所有の有形文化財である高久家住宅店舗。木造ですが完全な木造を前面に押し出さない白壁のスタイルが明治っぽいですね。そして通りに面した部分が全て木造の引き戸なのは商業用建造物といった感じ。よく見るとかなり屋根も変わった形をしており、建造物好きとしてはたまらないものがあります。

 

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<茨城県桜川市真壁町真壁付近 Nikon Z7+Z50mmF/1.8S>

 

このように木造!を押し出したような構えの建築物もありますし、

 

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<茨城県桜川市真壁町真壁付近 Nikon Z7+Z50mmF/1.8S>

 

こちらのように僕ら写真愛好家がいかにも好きそうな建物もあります。もちろん訪れて撮影をする際はここで生活する方々のプライバシーを侵害しない程度に楽しみましょう。

 

DSC_1312<TOYOTA 86 Nikon Z7+Z50mmF/1.8S>

 

さて、お気づきかもしれませんが天気はすっかり晴れ。日が傾くくらいまで真壁の街を堪能した僕らはそのまま1日に限りの愛車ハチロクに乗り込み東京に向かって出発をしました。これは後日談ですが、街めぐりが楽しいので今後のストックのためにも書店で「歴史ある美しい街並み」という本を購入したのですが真壁の町もちゃんと紹介されていました。本当にいいところでした。コロナ禍が少しずつ明けつつある今、どこへ行っても開放感からすごい混雑。休日の観光地に行く気が全くしない僕ですが、これくらいの、すごくお手ごろだけど知られていない、魅力ある街を発見することが一番楽しいと感じる今日この頃です。

 

さて、東京まで直行すればいいもののタダでは転ばないのが僕ら。友人の提案でもう一か所寄ってから帰ることに。

 

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<すがや化粧品店 Nikon Z7+FTZ+AF-S35mmF/1.8G>

 

向かった先は茨城県石岡市。土浦より少し奥で水戸よりは大分手前です。石岡の駅から少々歩いたくらいの距離の通り沿いには「看板建築」と呼ばれる建物群が並んでいます。関東周辺において関東大震災後に主に用いられた手法で、建物の通り沿いの面を垂直な壁面で構成しそこに西洋風のデザインを施した建物のことを指します。

 

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<前野呉服店 Nikon Z7+FTZ+AF-S35mmF/1.8G>

 

ストリートビューなどで見ていただければ分かりますが、様々な装飾が施された建物が何軒も立ち並んでおりその見た目はさながら博物館の展示のよう。これら看板建築に施されている西洋風装飾は基本的に西洋の技法を模しているだけで正確には本家と異なる様式を有しているそうですが、そんなところに当時の職人たちの意気込みを感じます。

今回は時間もあまりなくまた閉まっているお店も多かったので素通りするだけでしたがまたいつか再訪がかなった際にはどこか一店舗くらいは入ってみたいものです。

 

さて、常磐線沿いの石岡まで辿り着いたわけですが、このまま順当に帰るのであれば常磐道に乗るか国道6号沿いに進むのがいいわけです。しかし前回のS660のときもそうでしたが鉄道撮影のために時間に縛られたドライブをしているわけではないので、節約のためにもゆったりと下道でドライブが一番の理想。なので国道6号を帰宅路にチョイス。

 

...しかし国道6号と言えば人も物も多くが輸送される大動脈、松戸や柏の周辺をただで抜けられるわけもなく実際にこの日もGoogle mapの渋滞情報を見るとかなりな混雑の模様。道は土浦で既に相当な渋滞。ハッキリ言って僕は助手席でポカンとしてるだけなのでいいですが運転してくれてる友人にとってはちょこちょこ動く渋滞が一番面倒なはず。そこで必死で迂回路を考え龍ヶ崎から鎌ケ谷、船橋、市川を通って湾岸沿いに出る道をチョイス。途中で一回だけとんでもない住宅街を走らされましたが正直国道6号沿いというある意味見慣れた景色を再生するよりはずっと面白い体験ができたかなと思います。

帰宅途中の湾岸沿い、だいたいディズニーランドのあたりを走行中に急に土砂降りの雨が降ってきたときは本当に驚きました。何の前触れもなく視界不良で40km/hくらいが限界の雨が降ってきました。傘を持ってきていなかったので帰り道ずぶ濡れを覚悟しながら帰路についたのですが、車を都心で返却する頃には雨など1mmも降っていませんでした。朝から曇り→晴れ時々曇り→晴れ→土砂降り→曇りと目まぐるしく変わる天気に出会い新たな季節の到来を予感させるのでした。ちなみにディズニー周辺を通過したのが確かだいたい20から21時、詳しくないので実際どうなのか知りませんがディズニー帰りのカップルなどは大層ずぶ濡れになったことでしょう。かわいそう。

 

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<TOYOTA 86 Nikon Z7+Z50mmF/1.8S>

 

さて、今回トヨタの86という車に乗って1日ドライブをしたわけですが、この車は本当にいい車だと思いました。前回乗ったS660やいつもトヨレンで借りるとだいたいやってくるヤリスなど、いい車だなと思うことは結構多いですが(そもそもトヨタ車はこういう用途では外れない気がします)86は何というか、思ったより実用的な車でした。S660は間違いなく楽しい車でした。スポーツらしい低重心低身長、それ故の独特の乗り心地、走ることに全振りした作り、その代償のとんでもなく狭い車内。しかしこのハチロクという車は高い質感、思ったよりいい乗り心地、適度な走行性能、かなり広い車内、そして所有感、満足感と高いレベルでクルマを持ちたい人のニーズを満たしてくれます。

 

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<TOYOTA 86 Nikon Z7+Z50mmF/1.8S>

 

艶やかなボディ、スポーツらしいハンドル、(S660と違って)普通に見やすいミラー。

 

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<TOYOTA 86 Nikon Z7+Z50mmF/1.8S>

 

見た目だけでなく質感の高いインテリアもかなりポイントが高かった点。これは申し訳ないですがS660にはなかった点でした(S660はそういう車ではない、というだけでそれがネガティブな点だとは思っていません)。冒頭の方に載せたちょっとしたロゴの配置などもオタクごころをくすぐられます。

 

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<TOYOTA 86 Nikon Z7+Z50mmF/1.8S>

 

正直この車が600万円だと言われたらまあそっか、いい車だね、で終わったと思います。でも友人に聞いて本当に驚いたのですが、この車は200万円から300万円で買えるそう。冒頭の説明に書いたように若者の車離れへの対策として気軽に乗れる車というコンセプトで開発された86は比較的低コストであることが至上命題であったので、例えば日産のGT-Rなんかと比べると似てるようで真逆の立ち位置にいる車となるわけです。1日真っ赤なこの車を乗ってみた僕の感想は純粋に「欲しいな」でした。まずそもそも僕はまともに運転できないのでそこからなのですが、それはともかくとして将来こんな車に乗れたら人生楽しいだろなと思いました。僕は車の知識もろくにない素人なので細かいことは分かりませんし詳しい人が見たら欠点もあるのかもしれませんが少なくともこの目には本当に魅力的な車に見えました。ジムニーも面白いので乗ってみたかったですが、正直ハチロクになってよかったと思っています。S660との比較なので正確なのかは知りませんがS660がクラスの楽しい奴、ハチロクは茶髪だからチャラく見えるけど実は優等生タイプっていう印象でした。

 

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<茨城県桜川市真壁町真壁付近 Nikon Z7+Z50mmF/1.8S>

 

今回も今回とて盛りだくさんで長文を書きましたがそれくらいハチロクでのドライブは楽しかったです。個人的にこういう面白い車、特に実用より趣味に振れているような車は歳を重ねると乗りにくくなるのかなと思っています。例えば分かりやすい話家庭を持っているのに2ドアのスポーツクーペに乗る機会はほとんどないでしょう。だからこそこういう気ままで自由なドライブは今だけのものかなと感じます。そもそも時間に縛られずにゆったりと他愛もないお喋りをしながら一日車に乗るというのは本当に贅沢な時間の使い方です。世界になぜ高速な移動手段が溢れているのかと言えば世の人たちは忙しいからに決まっています。移動に半日使うくらいなら貴重な休みにお金をかけてでも移動は数時間で済ませたい、という考えに歳を重ねると、特に社会人になると変化していくのだと思います。むしろ彼らは時間を「浪費」することを罪のように語ります。それ自体は悪いことではないと思うのですが、だからこそモラトリアムである今、しかも幸いなことに僕にはそれを一緒にやってくれるいわば「共犯者」がいるわけですからこの商店の前で寝転ぶネコのように自由気ままに生きていきたいなと強く思います。

 

近頃、特に新年度からは昨年度と打って変わってとたんに忙しい毎日を送っています。毎日のように大学に登校し終わったら部活をして後輩とご飯を食べ、家に帰って翌日の実習の予習をする。精神的に擦り切れそうになることも度々ありますが昨年度しっかり遊ばせてもらった分今年度はなるべく精一杯生きていきたいと思っています。今はまだ新年度の生活に慣れるのに必死ですが、しばらくしたらブログをのんびり書くくらいの余裕が出てきたらいいな。本当は書きたいこともたくさんあるのですが。6月に入ったらまた少し僕の生活に変化が訪れるのであわよくばそれがいい方向の変化であることを願います。今夜はあまり寝付けなさそうなのでもう一本記事を書こうかなと思いますがとりあえずこの辺で。最後までご覧いただいた方、本当にありがとうございました。それでは良い夜、良い一日を。