おふとんの日常

blue-pink-sky’s diary

関西ボロ電車対決(その1)

関東にお住まいの電車好きの皆さんにとっては当たり前のピカピカ電車。20年そこら走ったらリニューアルされまるで新車のごとく蘇り35~40年走ったら廃車。場合によっては地方に左遷されて余生を過ごす者もいるが基本的には鉄屑になってしまう。なんなら近年の例では20年から30年で廃車やリニューアル後10年くらいなんていう例も少なからずあった。

さてところが日本は広い(?)。目線を全国規模に広げてみると関東の車両事情はインフレしすぎていることがよくわかる。そこで今回は関西のボロ電車の年齢を調べてみようと思う。面白いか知らないが、筆者の趣味である。

その1と銘打った今回は近年話題の南海電車南海電車南海本線高野線の2系統の路線を持ち、それぞれが全く異なる路線の性質を持っているがゆえ、導入される車両も一昔前までは結構個性的だった。近年では統一化が進み面白みもなくなってきたところである。

 

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<南海7100系7189編成 Nikon Z7+FTZ+AF-S70-200mmF/2.8E FL ED VR>

 

まずは南海本線系統を走る7100系。こちらは現役バリバリの車両で、普通運用からなんと花形サザンの自由席運用までこなす最強選手。元々は7000系という2015年までいた車両のマイナーチェンジとして製造開始された車両だが本家7000系が90両という製造数だったのに対し7100系は152両ともはやこちらの方が大規模に増備された。さてこちらは製造初年から何年経過しているのかというと、製造初年が1969年なので31+24で55年。現存しているのが2次車以降、現存している最古の編成が7121編成(1970年6月24日竣工)なので結局だいたい55歳ということ。

関東だともはやありえないレベルでおじいちゃんの7100系だが上記のように普通に特急サザンとしても走る(そもそもサザンに用いられる10000系は機器の関係上7100系としか併結ができない)上、2019年以降は廃車もストップしており本線ではまだその姿を多く見ることができる。

 

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<南海6000系6001編成 Nikon Z7+FTZ+AF-S70-200mmF/2.8E FL ED VR>

 

さて、お次にやってくるのは非常に有名な南海6000系。こちらは高野線に投入されたステンレス車両であり、本線の7000系とは姉妹車に当たる。つまりどういうことか。本線では2015年に全車引退した7000系の姉妹車、すなわち7100系よりもだいぶおじいちゃんなのである。現在も存命の車両の1つが上の写真のトップナンバー、6001編成であるがこの車両が1962年製造。となると38+24で62歳。人間でもだいぶいい歳である。製造初年でいうと6000系7000系より若干早く製造開始されているにも関わらず7000系が何年も先に全滅したのはステンレス構造が非常に丈夫だったことと、それに加え海沿いを走る本線では塩害の影響で車体の劣化が早かったことが影響しているそう。しかしそんな6000系も流石に老朽化の波には逆らえず、2019年から廃車が開始。現在では4両編成は残り2本となっている。ただしラッシュ時の増結や6連を組むときに使用される2両編成はまだまとまった数が在籍している。

完全引退は公式から2025年と案内が出ているのでもういよいよ佳境といったところだが、そんな中2023年に6000系トップナンバーの6001編成が登場時のステンレス無塗装に復元されるというアナウンスが。車両形態的にも特徴ある6001編成を大事にしてくれているのは素晴らしいのだが、さてここまでくると最後まで生き残るのはどの編成になるのだろうか。

 

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<泉北高速鉄道3000系3519編成 Nikon Z7+FTZ+AF-S70-200mmF/2.8E FL ED VR>

 

南海のボロ電車といえば7100系と6000系なのだが、ここでグループ会社の泉北高速鉄道を見てみよう。泉北高速には南海6200系をベースに製造された3000系が在籍している。こちらは初期車はセミステンレス、それ以降はベース車同様のオールステンレス構造を有しており、現在では余剰車の一部が南海に譲渡されて7100系を置き換えている。

この車両は南海6000系の派生系列である6200系がベースということで製造初年が1975年、現存している車両で最も古いのが1977年製、つまり47歳ということになる。ここまでの流れ的に「おお!若い!!」となってしまうが50歳はもうだいぶご老体、実際この3000系も2006年から老朽化による廃車が始まっている。2006年と2007年に4本が廃車、2012年に4本が南海に譲渡された後しばらく廃車はストップしていたが今年に入って新車9300系の導入によってまた2本が廃車となった。しかも今回の廃車には比較的新しいオールステンレス車両も含まれていたということで、泉北がどのように車両計画を進めているのかが気になるところである。現状では4両編成3本と2両編成2本の合計5本が現役である。9300系の増備は一旦4連2本で終了しているものの、本家8300系の増備がまだまだ続く以上ほぼ同型車の9300系もいつ増備されてもおかしくなく意外とこちらも先が長くなさそうにも見えるが、どうなんだろうか。

 

ということで今回は南海(と泉北)のボロ電車の車齢を比較してみた。やはり大手私鉄史上最強とも言われる6000系の長生き度合いは半端ではなく、大手私鉄の本線系統(高野線も立派な1系統であるので)で60年以上も走る例は今後出てこないのではなかろうか。まあ実はこの6000系大井川鉄道に譲渡されているので(未だ営業運転には就いていない)、70年、下手をしたら80年と走り続ける未来も見える。もっともその大井川には1958年製造の丸ズームというバケモノが現役で走っているのだが・・・。

なにはともあれ、余命が宣言されている6000系はじめ、6000系の淘汰後おそらく再び廃車がスタートするであろう7100系やそこまで先が長くはなさそうな泉北3000系も元気に走り回っている今のうちに記録しておくのが吉なのだろう。