おふとんの日常

blue-pink-sky’s diary

思い立ったらまず新幹線に乗ってみよう

こんにちは。おふとんです。先ほど久しぶりの記事を上げましたがあちらはただの知識紹介記事だったので主観を入れない記事にしました。こちらでは先日の旅行記みたいなのを書こうと思います。

まずはちょっとした前置き。お久しぶりの更新でした。昨年は1月最低1本の更新頻度を保っていたのですが今年に入ってからまともに更新する気力がなく中身のない記事をたまーーーーーーに上げるだけになっておりました。気力は戻ってないんですけど、まあ今ちょうどピンポイントに時間があるのでせっかくならなんか書こうということで執筆しています。

 

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さて本題。今月5日、無事に先月分のアルバイト代が銀行口座に振り込まれていました。そこで僕はふと思ったのです。

「これくらいあれば3日4日どっか行けるのでは...?ちょうど今週残り休みだし」

こんなことを考えたのが6月5日の夜22時半。出掛けるならどこがいいかな?夜行バスはこの時間からじゃ使えないから新幹線だな...。新幹線乗るなら資金配分はどんな感じかな?じゃあ現実的に何泊まで行けるかな?ホテルにするかネカフェにするかどっちにしようかな...。こんなことを考えているうちにめんどくさくなり、

「えーいいいや!とりあえず考えるのめんどくさいから明日の朝東海道新幹線に乗って出発してみよう!それから考えてもいいだろ!」

ということに。まずは大阪に住む友人に唐突に「明日から週末どっか暇?」とDMをします。そうすると「ああ空いてる日ならあるよ」、と。なら大阪行くか!と自分の中で決定が下り荷造りと宿探しを始めました。

 

さてそうこうしていたら結局その晩は寝れず、徹夜で新幹線に乗り込みます。のぞみ自由席はそこそこ盛況でした。大阪なんて観光するものもない、特に美味しいものもない、電車以外なにもないところですから(注1)、ひたすら電車を撮ることを考えてホテルの立地を選定しました。

 

(注1) 大阪は何度も行ったことがある上に一回観光目当てでガッツリ巡ったことがあります、また大阪で食べられるものってだいたい東京でも食べられちゃうんですよね...。大阪をDisってるわけじゃないです。

 

到着するにあたって今回の撮影対象を絞り込みました。

 

【撮れたらいいなものリスト】

 ・南海6000 / 7100

 ・のせでん(主に1700)

 ・おけいはん(全般的に)

 ・アーバンライナーnext

 ・大阪メトロ中央線400系

 ・京都市営10系

 

6月6日に出発し、9日の夜のバイトまでには帰らないといけなかったので滞在期間は4日間、4日間で撮れるといったらこんな感じでしょう。

(長いので以下続きを読む)

 

 

いざ新大阪に到着し、そのまま南海高野線に向かうことに。新大阪から御堂筋線に乗り一路終点なかもずへ。地味に御堂筋線をなかもずまで乗ったことはなかった気がするのでこれにて御堂筋線完乗でしょう。

向かった先高野線で場所を移動しながら来たものを一通り記録。途中で友人も合流して撮影。実はまだあんまり現像してない写真が多いのでここではさらっとだけ紹介。

 

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<南海高野線6000系6907編成 Nikon Z7+FTZ+AF-S70-200mmF/2.8E FL ED VR>

 

最初に訪れた撮影地でのんびり記録をしていたら背後から銀色のお弁当箱が爆走していきました。友人から6001+6907編成のリバイバルは普通運用が多いイメージだよ~と聞いていたので急行幕を下げて爆走してきたときはこれは狙うしかないと思い、なんばからの返しを待つことに。こうやって見てみると初期車6001編成と6907編成の違いがよく見えますね。

 

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<南海高野線6000系6913編成 Nikon Z7+FTZ+AF-S70-200mmF/2.8E FL ED VR>

 

いい写真では全く無いんですが6000系の急行運用なので掲載。にしても今回感じたのは随分と8300が増えて6000を見かけなくなったなと。前の記事にちらっと書きましたが4両編成は残すところ2本、初期車かつトップナンバーの6001編成(復刻)と6次車の6023編成のみ。つまり通常塗装の6000系4連はもうあと1編成しかおらず、6001から6007編成までの4本いた現行塗装かつ正面貫通扉窓が大きい初期編成は残っていないということになります。本当にいよいよ淘汰も近いのだなという雰囲気。残すところはその大半が2両編成ということで、ラッシュ時間の増結が一番主な仕事そう。どんどんといい条件で撮影するのは至難の業になってきています。

 

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<南海高野線2200系2208編成+2000系2040編成 Nikon Z7+FTZ+AF-S70-200mmF/2.8E FL ED VR>

 

そうこしながら撮影地でグダグダ話していたら対向に何やら鮮やかな電車が。偶然にも2200系天空を使用した臨時列車が走る日だったらしく、これは撮るしかないとこちらもなんばからの返しを待ちました。なんか僕はいつも面白い電車に出会う傾向があるらしく、普段生活していても珍しい電車に出会うことが多いですね。天空が下山してくるのは比較的珍しいはずで、なかなかいいものが見られました。できればいつか高野山の方まで出向いてみたいものです。

 

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<南海高野線8300系8715編成 Nikon Z7+FTZ+AF-S70-200mmF/2.8E FL ED VR>

 

南海高野線といえば山のイメージがありますが実際のところ北側の大半は住宅地を走ることが多い感じ。このように大きな集合住宅も点在しています。また運行形態として結構細かい輸送力調整がされているのかなという印象。各駅停車が途中駅を終点としてちょこちょこ走っていることで北側の区間ではなかなかの本数が確保されているなと感じました。すっかり6000系も見かけなくなり代わりにニューフェイス8300系が幅を利かせるようになってきた高野線高野線も10年先には8300系だらけになっているのでしょうか。

 

到着してからの半日で回収できたのはこんな感じ。元々天気は無視して向かったので曇りカットばかりですがこれはこれでOK。この日はかなりヘトヘトだったので早めにホテルにinすることに。中央線長田のホテルにチェックインし、翌日の予定を立てて入眠。

 

翌日午前中は思いがけない晴れ。何を狙うか悩んだのですが、夏朝の撮影地でそこまで遠くなく、かつ狙いたいなと思ったものを撮ることに。

 

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<泉北高速鉄道12000系12021編成 Nikon Z7+FTZ+AF-S70-200mmF/2.8E FL ED VR>

 

......なぜか前日と同じ撮影地にやってきました。手抜きとかじゃないですよ?ええ。

本当のことをいうと前日の高野線撮影では泉北3000系が撮れなかったので、それ目当てで朝ラッシュの撮影をしようかなと思ったのでやってきました(ちなみに泉北3000は撮れましたが前回の記事に写真を使ってしまったのでこっちにいは載せていません、こちらの記事参照↓)。

blue-pink-sky.hatenablog.com

 

上の泉北ライナーもラッシュ時限定の被写体。泉北ライナーは本線サザンプレミアムとして走っている12000系を導入して走り始めた列車。最初は写真の泉北12000系だけで賄えていたのですが増発によって必要本数が増加、そこからは高野線の車両を借りて運行しています(高野線の車両不足の際にはあのラピートが運用されていたのが記憶に新しいところですね)。

この泉北12000系、今年の5月10日に唐突に新デザインに変更されることが発表され上の写真の色に変更されました。よく見るとまだ足回りが綺麗なことが分かります。ネットでは新デザインに対するネガティブなコメントしか見ませんでしたが個人的には以前のデザインがそこまで好きではなかったのでこちらも悪くないかなと...。少数派なのかもしれませんが...。ちなみに5月10日は何の偶然か日本各地から新車の公開が相次いだ日であり、京王2000系、名鉄9500系(新デザイン)、泉北12000系(新デザイン)、近鉄8A系(詳細初公開)と一挙にプレスが出回りました。びっくりですね。

 

あんまり沢山写真を貼ってもしょうがないのでさくっと次へ。ちなみに上の撮影地では結構な時間粘ったので高野線のめぼしい被写体は一通りさらえた感じでした(特急だけはちょっと無理でしたが)。個人的には今後塗装が変わる泉北の車両を記録出来たのがGood。

 

天気が微妙に持ちそうな雰囲気を残していたのでここからまた前日に引き続き友人が参戦。僕が大好きなおけいはんに向かうことにして淀屋橋で待ち合わせ。もちろん別にどこで待ち合わせても良かったんですが京阪に乗るときはどうしても始発: 淀屋橋から3000or8000系に乗りたくてターミナルを目指してしまいます。

京阪の大阪側のターミナル淀屋橋はそれはもう信じられないくらいしょぼい駅。ホームは1本しかないし狭い地下駅。薄暗いしいまどきの駅のように改札階が素敵とかそんなこともなく、東京で言うなら都営しか通ってないしょぼめの駅くらいの見た目です。しかしそんな駅でも風格ある優等クロスシートにはやはり惹かれるものがあります。淀屋橋を出てからの地下区間を抜けて京橋で地上に出ると一応の晴れ。既に12時近かったので光線も非常に高く、曇り読みの僕としては困惑でしたが友人の勧めで複々線区間で撮影することに。一人だと複々線は効率が悪いので避けがちな僕にとっては貴重な機会。向かった先はもう京阪と言えば、といった感じの大和田駅

 

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<京阪2400系2451編成 Nikon Z7+FTZ+AF-S70-200mmF/2.8E FL ED VR>

 

いつでも人がいそう、駅先で邪魔になりそう、望遠足りなさそうとか色んな理由をつけて毛嫌いしていた大和田ですが思ったより撮りやすく感動。もちろん珍しい電車が走る日は大層混むんでしょうがそんな日に僕はいないのでまあいいかといった感じ。京阪の非常に面白いところの一つはボロ電車が無限に活躍しているところ。日中ダイヤだと特急・快速急行・準急・普通が走っていますが、普通電車以外は急行線を走行します。つまり準急運用にさえ就いてくれれば複々線を爆走するところが見られるということ。まあ一般的に考えて京阪車では6000系以前とそれ以降で一つ境があるのかなという気がしますが(実際のところ最後の卵型電車2600系30番台と6000系は製造が1年半しか変わらないらしい)、ボロ電車(2200、2400、2600、1000系)も若手(中堅)に遠慮することなく日中から爆走します。そもそも京阪的には2200系以外はたぶんボロ扱いしてないんでしょうね。2200系は休日の運用に入りにくそうに見えましたが2600系(30番台)は普通に快走してましたし。一応ボロの中で一番若い2600系ももう40歳越えなんですけどね。写真の2400系は小さい頃図鑑で初めて見たときからそこまで好きじゃないんですが(貫通扉のせい)思ったよりカッコいい。何より屋根上に並んだアホみたいな数のクーラーがいいですね。(ちなみにこのクーラーキセ、なにやら車体中央より若干左右方向にずれて配置されているらしい。キモイ。)

 

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<京阪3000系3005編成 Nikon Z7+FTZ+AF-S70-200mmF/2.8E FL ED VR>

 

今回京阪で記録したかったものの一つはこれ、万博ラッピング・ミャクミャク号。ミャクミャク号はこの3005編成と8000系8007編成に施されているが今回は悲運なことに3005編成に関してはこの何とも言えないカットのみしかまともに記録出来ませんでした。実は翌日に曇りカットを狙ったのですがちょうど3005編成だけ遅延してきて対向に被られる始末。次回以降の課題を積み残してしまった。

 

天気の悪化で友人はここで退散。京橋まで戻りしんぱち食堂でおそお昼を食べ昼間から二人でビールを嗜み解散することに。僕はもちろんまだ撮影する気満々だったのでわざわざ戻ってきたにも関わらず再び京阪へ。

 

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<京阪2200系2211編成 Nikon Z7+FTZ+AF-S70-200mmF/2.8E FL ED VR>

 

今回の遠征で一番個人的に気に入った電車はこの2200系60歳のおじいちゃんなんですがそうは見えない丈夫さとすっきりした見た目が大変良き。

 

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<京阪10000系10002編成 Nikon Z7+FTZ+AF-S70-200mmF/2.8E FL ED VR>

 

さて京阪の面白さの一つはボロにあると上に書きましたがじゃあそれじゃない面白さはなんなんだ、と。それは沼要素の深さです。現行現役の形式は12形式(ケーブルカーや大津線除く)ありますがどの形式を取ってもなかなか単純な経歴を持っている車両は見つかりません。最新の13000系ですらなかなかカオスなことになってきています。京阪車は昔から柔軟な運用に対応できるように作られているようで、形式を跨いだ組み換えや需要やダイヤに応じた編成の変更などお手の物。現在に至るまで様々な形式で色々な会増が行われています。

上の写真の10000系は旧塗装時代はターコイズブルーを纏った4両編成で、僕が小さい頃に見た図鑑では支線用という紹介でした。しかし新塗装化に伴ってアイデンティティは喪失、そして2016から17年にかけて2編成に7200系・9000系の中間車を挿入することで7連化、本線用車両として活躍するように。上の写真をよく見てみると、手前側から3両目以降が異なる車体構造を有していることが分かります(車体の裾絞りとクーラーを見てみてください)。しかもこれ中間に入っている3両がそれぞれ【元9000系-元7200系-元9000系という並びになっており、写真では分かりませんが7200系と9000系も若干車体構造が異なるためもう意味が分からない組成となっています。

 

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<京阪13000系13026編成 Nikon Z7+FTZ+AF-S70-200mmF/2.8E FL ED VR>

 

もう6000系以降の(比較的)若手は本当にカオスです。京阪には4・6・7・8両編成が在籍していますが8両は特急等の優等とラッシュ時の運用があり前者は3000系もしくは8000系でその多くが運行されます。後者はそれ以外の所謂一般車による運行になるのですが、元々6000系・7200系・9000系は8両編成を組成しておりこれらのいずれか(もしくは車両不足により一時的に組成された他形式)が運用に入っていました。しかし近年になって一般車8両は6000系に統一したいらしく今まで8両を組んできた他形式から中間車を抜いて7両化する動きが見られました。最後まで残っていた9000系9005編成も今年前半に7両化されたため現在は6000系しか一般車8両は見ることができません

余剰車をめぐるあれこれはこれにとどまりません。8000系にプレミアムカーを導入した際は既存車を無理くり大改造することで対応しましたが3000系のプレミアムカーの方は完全新造車を導入しました。つまりプレミアムカーによる玉突きが発生してしまい、(比較的)車齢が浅いにも関わらず職無しが生まれてしまったのです。ところが京阪の車両運用は随分と本当に柔軟だったらしく、最新型13000系の既存の7両編成の中間車に突っ込むことで上の写真のような新しい7両編成が誕生しました。車体構造が違うとかいうレベルではない違和感の塊ですが思ったよりは馴染んでいる様子。ちなみに車内は3000系時代から改造を受けていないので乗り得ですね(別に3000系も乗車賃のみで乗れますが)。

上の文章を読んで違和感を覚えた方もいたのではないでしょうか。既存の7両の13000系に1両組み込んで7両にしたんです。つまり再び玉突きが発生してしまったのです(なぜ新造車の中間に組み込まなかったのかは意味不明)。現在も車庫に余剰車としてこの元3000系中間車に追い出された中間車が眠っています。どうやら新造先頭車の間に挟んで新しい編成を組成するみたいですが...。でも一応13000系には0番台(4両)、20番台(7両)、30番台(6両)という番台区分があるのですがどうやらこれも意味がないものとなりそうな予感がしています。

もうお腹いっぱいだと思いますが実はまだあって、10000系2本を7両化するのに使われた9000系中間車は4両、9000系1編成(8両)につき1両の捻出だったのでつまり9000系4編成分が使われたことになります。しかし9000系は全部で5編成。上述のように最後まで9005編成だけは8両編成を貫いていましたが直近で7連化。ここでも余剰車、しかもとてつもなく中途半端な1両が発生しているのです。さらにさらにまだあって3000系は盛況のためプレミアムカーがもう1両追加導入されるというのです。すなわち上に書いたことと全く同じことがもう一度起きるのでまた6両(3000系は全6編成)の余剰車が発生します。もう本当に意味が分かりません。6000系7000系、7200系、9000系、10000系、13000系、3000系。7形式を巻き込んだ組み換え騒動はまだ落ち着く気配がありません...。

 

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<京阪6000系6013編成 Nikon Z7+FTZ+AF-S70-200mmF/2.8E FL ED VR>

 

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<京阪6000系6014編成 Nikon Z7+FTZ+AF-S70-200mmF/2.8E FL ED VR>

 

カオス話はやっと終わりと思ったら実はこの車両もまたカオスでして。カオス度は先ほどよりずっとマイルドではありますが、京阪線中2番目の在籍数の多さを誇る6000系は画一的でどこか面白みに欠けるイメージが勝手にありますが最終編成のこの14編成はちょっと違います。参考までに6013編成の写真も上に貼ってあるのですが、よく見るとこの2両、顔つきが若干異なります。

 

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<京阪7000系7002編成 Nikon Z7+FTZ+AF-S70-200mmF/2.8E FL ED VR>

 

参考までにこちらは7000系。ちなみに2024年6月現在では在籍4本のうち唯一の更新車です。なにやら25年度までに全てリニューアルを終える予定らしいので未更新の姿は余命が短いようです。

さて話は戻りますが6014編成6014号車の顔は6000系より7000系という顔つきです。これは実は6014編成は元々京都側(写真の先頭車の向き)3両がVVVF試験車として製造され、その後制御方式の統一のためその試験車3両は7000系へと編入されたことによります。つまり当初6000系として製造された6014号車(初代)はじめ3両は現在の7000系7004編成の一部分、現在の6014号車(2代)はじめ3両は7000系の仕様で造られた代替新造車なのです(製造がもう7000系に移行していたため)。

 

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<京阪7000系7004編成 Nikon Z7+Z50mmF/1.8S>

 

話の流れの都合上ここだけ時系列が逆転するのですが、実はこの写真がその元々6014編成の6014号車として製造された車両になります。現在は7000系ラストナンバーの7004編成として走っているこの車両はよく見ると6000系の構造を有しているのです。更新前にこの姿を記録できたのは個人的に嬉しかったポイントでした。

 

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<京阪8000系8003編成 Nikon Z7+FTZ+AF-S70-200mmF/2.8E FL ED VR>

 

沼要素の話はこんなもんにして普通に撮った写真の紹介でもしましょうか。8000系と言えば僕にとっては永遠のエース、花形なのですが気が付けば35歳。しかし毎日年齢を感じさせない堂々たる走りっぷりで活躍しています。そんな8000系にも特急以外の運用もあって、快速特急「洛楽」とライナーがそれに当たります。ライナーは当然ラッシュ時の運用なので夕方の便は夏限定被写体(第1便が淀屋橋17:33発)。そんなライナーに残り数少なくなった幕車が入ってくれました。京阪のLEDは全体的にクソ弱いのでたまったもんじゃありません。鳩マークを黒幕にして爆走する姿はちょっと違和感というか、何か物足りない感じはしますね。

 

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<京阪1000系1506編成 Nikon Z7+Z50mmF/1.8S>

 

京阪はラッシュ時になるとグッと種別や行先が豊富になり運用も複雑になるので見ていて本当に飽きません。特に昼間は圧倒的に8両が占めている優等運用に7両も運用され始めるのでこのようにボロ型による快速急行なども見られて非常に楽しいです。

 

夜までしっかり楽しんでこの日はおしまい。考えてみれば朝は高野線を撮っていたわけで、かなり濃い1日を過ごしました。この日の収穫に結構満足が行ったのと旅行前からの疲労が限界を迎えつつあったこと、せっかく快適なホテルに泊まっていること、翌日の天気予報が快晴からの格下げでテンションが下がったことで翌日はお休みの日とすることを決めフカフカベッドで爆睡。

昼まで惰眠を貪り事前に近くのライフで買い込んだお惣菜を食べながらApexの大会を観戦、すると夕方に差し掛かりいい感じに雲が出ていることに気が付きます。「曇りならちょうどいいし夕方だけ出掛けるか!」と支度をしてホテルを出発。

向かった先は京阪(どんだけ好きやねん!!)。前日満足に記録出来なかった8007編成ミャクミャク号に未練がありすぎて出向きました。しかし向かっている車内で天候が回復、晴れ間が見えるように。それならばと向かった先では...

 

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<京阪8000系8007編成 Nikon Z7+FTZ+AF-S70-200mmF/2.8E FL ED VR>

 

なんと予想外の晴れ。しかもこれと2600系1本以外は曇り。晴れ男の本領発揮といった感じでした。このラッピング、旧塗装時代の8000系が垣間見えるのと幕車の8007編成にやってくれるあたり、京阪も分かってらっしゃる。とてもカッコいいです。

 

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<京阪3000系3001編成 Nikon Z7+FTZ+AF-S70-200mmF/2.8E FL ED VR>

 

運用サイトを眺めつつやってくる車両を記録していると何やら見慣れない色の種別が。なんだろう?と思いながら待っているとやってきたのはなんと快速特急「洛楽」。あまりにも無知すぎて洛楽はまだ行楽臨時便だとばかり思っていました。調べてみると2016年から定期運行されているそうで。なんとも浦島太郎の気分でした。この日は土休日だったので3000系での運行。平日は8000系で運行されているそうです。

しかし3000系のデザインの素晴らしいこと。本当にこの車両は大好きです。しかも8000系にもどうようのことが言えますがプレミアムカーも主張しつつ鬱陶しくない絶妙な、上品なデザインなお陰で本当にカッコいい。最初顔面改造されたときはちょっとな~...とか思っていましたがすっかりこの顔に惚れてしまいました。なにより洛楽や特急に運用されているときの液晶があまりにも...あまりにも何でしょう?うまく言葉にできませんがまあとにかくカッコいいということです。ちなみにプレミアムカーですが8000系のものは扉が片開き、3000系のものは(そう見えない美しいデザインですが)両開きらしいです。びっくり。

 

この日はそこそこで撤収して帰宅...ならぬ帰ホテル。翌日は悪天予報かつ最終日。予定を立てることとしましょう。僕は光量のある曇りと雨が大好物なため、ワクワクしながら予定を立てること数時間...。気が付けば午前4時。やべっと急いで就寝。

翌朝8時過ぎに眠い身体に鞭打ちながら起床。窓の外を眺めると......

全然雨降ってねえじゃねえか!!!!!

 

もちろんホテルから駅までの移動とかで無駄に濡れないのは消耗を抑える観点からありがたいのですが、雨の中を疾走する写真を撮りたい僕にとっては逆風。それでもまあいいかと割り切ってただの曇天を楽しむことに。

ちなみに昨晩やたら寝るのが遅くなったのは撮りたい被写体に合わせ(夏場なので豪雨まで想定して)駅先で構図がよくかつ駅先まで屋根がある駅を選定していたからだったのです。ネタバレですが結局この日まともな雨には1度も遭いませんでした。嗚呼......。

 

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<近鉄7000系7103編成 Nikon Z7+FTZ+AF-S70-200mmF/2.8E FL ED VR>

 

最初にやってきたのは大阪市営地下鉄中央線、じゃなくて大阪メトロ中央線。本当は20系が引退する前にやってきたかったのですが思ったより20系の淘汰ペースが速かったので気付けば全滅、どころか24系すらいなくなっていてびっくりしました。このけいはんな線7000系はそんなに古そうに見えないのですが実はもう40年近いのですね。この見た目で京阪2600系30番台と3歳しか違わないと言われると頭がバグります。

 

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<大阪メトロ400系第5編成 Nikon Z7+FTZ+AF-S70-200mmF/2.8E FL ED VR>

 

さてこちらが本命400系。宇宙船と勝手に呼んでいるこの車両はあまりにも斬新な見た目をしていてきっと賛否両論だろうことでしょう。目を引くのはまず特徴的な顔、四隅に配置された前照灯、緑と青のカラフルなドア、やたら小さい窓。側面窓がやったら小さいのはなんでなんだろうとずっと疑問に思っていたのですが、これは車内のシートがハイバックで物理的に窓と干渉するからみたいですね。東急5000系新造中間車とはまた違うアプローチで面白いです。また車内がその外観から想像できるようなどこか無機質を感じるデザインになっており、近年よく見られる木目調などで温かみを演出する内装とは全く異なる意匠が非常に斬新だなと。また今回残念ながら乗れなかったのですが、4号車には両側に1列のクロスシート(四日市あすなろう鉄道260系みたいな)が並んでいるらしく、これまた他の電車とは違う特徴を持っています。ちなみに勝手に宇宙船と呼んでいたらどうやらこの車両のデザインコンセプトが宇宙船だったらしい

 

現役車種を一通り揃えられたところで今度は大阪環状線に乗って鶴橋まで移動。思えば今回の旅ではまだ一度もJRを使っていませんでした。

 

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<近鉄9820系9828編成 Nikon Z7+FTZ+AF-S70-200mmF/2.8E FL ED VR>

 

近鉄奈良線を撮影したのですが、今回の目当てはこちら。ここにもいるミャクミャク号。フルラッピングでやってくれているやる気のある車両は意外と限られており、こちらもその一つです。ちなみにこの車両先頭車の車番は9728なのに編成番号は9828らしい。よく分かりません。まあしかし8A系の登場によってようやく旧型車の烙印を押されるシリーズ21ですが本当に顔がいい。優しそう。幌も絶妙だし電連もいかしてる。あと貫通扉が真ん中のやつと片寄ってるやつがいるのもいい。

 

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<阪神1000系1206編成 Nikon Z7+FTZ+AF-S70-200mmF/2.8E FL ED VR>

 

さりげなく阪神のミャクミャク号もやってきました。あんまり何も考えてなかったのでやってきたときはビックリしました。にしてもこの子も顔がいい。デビューするときの鉄道ファンを買った覚えがありますが惚れ惚れしましたね。地味にスカートの造形が凝ってて好きです。ちなみに阪神ファンには怒られそうですが9000系もこっちのカラーリングの方が好きです。いいオレンジ色してますよね。

 

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<近鉄80000系 Nikon Z7+FTZ+AF-S70-200mmF/2.8E FL ED VR>

 

なんだこれは(驚愕)。

 

近鉄ご自慢の新世代の豪華・スタンダード特急ひのとりですが僕の前に現れたのは中途半端に足を見せつけてくるセクシーひのとり。スカートに向かう車体下部のデザインはその連続性を失うだけでここまで気持ち悪く見えるものなんですね。踏切事故とかなのかもしれませんが、早く直してあげて...。

 

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<近鉄1026系1029編成「ならしかトレイン」 Nikon Z7+FTZ+AF-S70-200mmF/2.8E FL ED VR>

 

なにやらカラフルなラッピングもやってきました。昔32なんちゃら系だかにやっていた京都線のラッピングを思い出すセンス。あっちの方がカッコ良かったとは思いますが、こういう変わり種がいると撮影が楽しくなるのでいいですね。ところで1026系ってナンデスカ(白目)。

 

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<阪急1000系1007編成 Nikon Z7+FTZ+AF-S70-200mmF/2.8E FL ED VR>

 

そろそろ最後の目的地に向かう...前に寄り道。前も使ったお手軽撮影地中津。ただ土休日ダイヤ日中のパターンだと普通が基本的に宝塚線上りと被るっぽい。ここでもミャクミャク号を撮影しました...がこちらはおまけ。

 

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<阪急8040系8042編成+7000系7001編成 Nikon Z7+FTZ+AF-S70-200mmF/2.8E FL ED VR>

 

本命はこっち。8000系列の中で一番好きな8040系と7000系の中でも顔面が原型をとどめている7001編成が相方です。そっち側もカッコよくて好きですが、やはり面長な印象の正面にクワガタパンタ、優等幕に急行灯と8040番台はイケメンです。それにしても編成の前と後ろでパンタの種類が明らかに違うのはちょっとおもしろいですね。

 

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<大阪メトロ21系21614編成 Nikon Z7+FTZ+AF-S70-200mmF/2.8E FL ED VR>

 

最後の狙いはこちら、御堂筋線。図らずして前回訪問時の記録が千里中央行きのちょうどいい記録になっていたようですが今回は逆、南行を記録していきます。御堂筋線と言えばな21系、更新車のセンスは本当に素晴らしいですね。そしてまだ幕車なのも高得点。世代を感じる独特のデザインにはどこか惹かれるものがあります。あわよくば四つ橋線なんかにもまともな撮影地があれば嬉しいのですが...。

 

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<大阪メトロ30000系31614編成 Nikon Z7+FTZ+AF-S70-200mmF/2.8E FL ED VR>

 

こちらが本命のミャクミャク号。フルラッピングとまではいなかいまでも、この前面デザインが好きで撮りに来ました。いやはやカッコいい(さっきからカッコいいしか言ってない)。

 

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<北大阪急行電鉄9000形9006編成 Nikon Z7+FTZ+AF-S70-200mmF/2.8E FL ED VR>

 

最後の被写体はこちら、北急9000形のうち今年度の箕面萱野延伸に伴って増備された9006編成。9005から9007編成の3本が新規増備車なのですが、3本ともデビュー時からラッピング車という力の入りよう。6・7編成はこの箕面の四季や自然を表現したラッピングになっています。北急は阪急のグループでありこの見た目ですが車内は阪急車特有の木目調にオリーブ座席になっています。

 

9006編成の撮影を最後にそのまま北急・御堂筋線に乗って新大阪へ。5分乗り換えでのぞみに乗り東京へ帰ることとなりました。というのもこの日夜からバイトが入っていたのでどう足掻いてもこれが限界の滞在時間だったのです。まあ相当粘った方だと思います。最終日も相当収穫ありましたし。

ちなみに帰りののぞみは何も考えずに乗ったら新大阪始発じゃない便だったらしく、名古屋まで自由席は満席。名古屋以降はちょっと余裕もでき、ありがたいことに隣席が空いたので新横浜まで爆睡できました。

 

本当に唐突に思い付いてやってきた今回の旅でしたがなかなか楽しかったです。何より僕は旅をしている最中が一番浮遊感というか高揚感を得られて好きなので、旅をしているだけでいい気分でした。あと天気ガン無視だったのに晴れカットがゲットできたのは嬉しいですね。割と中途半端で撮影に困る感じの天候は少なかったので、適当に出向いたにしては上々の成果でした。たぶん今回の旅全体にかかった費用が5万円くらいなのかな。もちろん行き帰りの交通費、宿泊代、現地でのご飯、現地の交通費等全てひっくるめてです。ホテルの近所におっきな商業施設があったことに盛り上がってちょっとお金を使いすぎましたがまあよしとしましょう。

今回撮れずに終わったものなどなど、また近いうちにリベンジできたらいいですね。出来れば夏休みとか。そうこう言っている間に京阪2200の復刻塗装が出るそうで。激熱なのでこれは必ず押さえたいところですね。あとそういえば青春18きっぷ、ああだこうだ言われながら今期も出ましたね。本当に廃止されるのではないかと疑ってた側だったので今回の発表は結構うれしかったですね。使うか使わないかはともかくとして選択肢にあるだけでかなり可能性が広がる切符なので。

張り切ってなるべくめぼしい成果を一度に紹介しきろうと思ったら13000字も書いてしまいました。でもここでは紹介しきれなかったようなものも当然たくさんあるので、そのうち(いつ?)こぼれ話的な記事も書けたらいいなあとか思ってます(言うだけタダ)。そして最後になりましたが今回もまた急遽無茶を言ったのに予定を合わせてくれた友人に大感謝です。いつもありがとう。

 

それではご覧いただきありがとうございました。