おふとんの日常

blue-pink-sky’s diary

卒業、去る者と残される者

こんばんは。ここ3ヶ月くらい暗めの記事しか書いてない気がして申し訳ないのですが今日もまたちょっとセンチメンタルな記事。

 

以前このブログで言及したことがあるかは覚えてないが僕は気が付けば大学ももう5年目。あんなにたくさんいた先輩はふと見渡せばあと1学年だけ。今までの記事で何となく書いてきたが僕の部活は音楽系。今日も部活のメンバーが出演する外部のライブがあってそれを聴きに行ってきた。

 

うちの部活は大層珍しく部活動の卒業、まあいわゆる引退が6年目の12月にあるというとてつもなく長生きな部活なのである。スポーツ系と違ってレギュラーとかそういう概念がないのでできる技か。ということはそろそろ一つ上の先輩方は卒業を迎えることになる。卒業まであと1週間となる今日も先輩の一人がそのライブに出演していた。いつも通りライブを見に来た人たちで見て終わったら合流して記念写真を撮って打ち上げという名の飲み会。今日は散々飲んだ後にカラオケに突っ込んで2次会となった。うちは音楽系だけあって真面目に歌を歌うカラオケなのだがまあちょっと途中で歌を歌える気分じゃなくなってカラオケの階段で一人スマホとにらめっこをしてた。

 

今日ライブに出ていた6年生の先輩はすっごく変わった人で、根っこはまともだし音楽には部活で一番精通していて、でもそれを決してひけらかすことはしない人。で飲みモチベが高くて誰よりお酒を飲むし人にも飲ませる(もちろん強制はしないし事故なども特に今までない)。カラオケでも一人でブチ上げて盛り上がってる傍から見たらただの酔っ払いみたいな人。でも実はどんだけお酒を飲んでいてもすごく冷静に周りを見ていて、他の人がそのノリに巻き込まれて酔っ払っていると全く気が回らないところまで気が回る人だ。

 

さて、カラオケの階段でにらめっこをすることどのくらいだろうか、20分くらいかな?その先輩がふらっとやってきて「大丈夫?」と。何やら僕がしばらく部屋にいないことを気にして探しに来てくれたらしい。見えてないようで人一倍周りに鋭い。それで僕に元気がないことを悟ってぽつりぽつりとお話をしてくれた。さっきまで大声で騒いでた人と同一人物には思えないが。僕は前にたぶんちらっと書いたが尊敬する人からの承認がほしいタイプなのだ。先輩はそろそろ俺もいなくなるけど、と前置きをして僕が今部活内でどういう立ち位置にいるのか、そしてそれが重要な立場であること、そしてそうなろうと努力をして僕がその立場に立っていることを客観的に見て一通り述べ、そして頑張ってる、これからも頑張ってほしいと褒めてくれた。

 

その先輩はさっきも言ったように音楽に関してなら部活でこの人の上に立てる人はたぶんいないような人で僕にとっては憧れの先輩、かついつも先輩に可愛がられるのが得意じゃない僕もすごく可愛がってくれる兄のような存在だった。今まではそういうときも「そっか~」くらいのノリなのに、今日はいやに親身に、かつ丁寧に話をして、聴いてくれた。自分の努力が少し報われた気分になって、ずっと霧が立ち込めている僕の心に少しだけ日が射した気がした。

 

でも、そうやって話を大真面目にしてくれる先輩の姿を見て、僕を褒めて認めてくれる先輩を見て、今後の部活について珍しく真面目に本音で語る先輩を見て、本当に卒業が迫っているという実感が湧いてしまった。僕は今の一つ上の先輩たちが本当に大好きで実の兄姉のように慕っている。たくさんお世話になってきたし、彼ら先輩たちは僕のことを弟のように扱ってくれる。あと1週間したら先輩たちは部活の全体グループからもいなくなる。毎週やっている部活の全体会に毎週顔を出してくだらないことを言ってみんなを笑顔にしてくれることもなくなる。飲み会のときにバカみたいに飲んではみんなを楽しませてくれることもなくなる。今の先輩たちは部活にとって必要不可欠な太陽のような存在だと思う。ひときわいつも目立つ存在な先輩も、そうでない先輩もいるけれどみんなそれぞれの場所でそれぞれの人にとって必要な存在になっている。音楽という意味でも、部活動という社会生活の中でも、良き先輩良き友人としても。そんな人たちもあと1週間でいなくなってしまう。僕は夏終わりからこの終わりのときを意識し始め悔いがないように、出来ることは全てやって精一杯の恩返しと思い出作りをして卒業していってほしいと思ってきた。達成できたことも、達成できなかったこともあるけれど、こうして先輩に抱きしめられて褒めてもらえるような上級生になれたことは、少なくとも誇りに思わなければそれこそ僕を育て、認めてくれた先輩たちに失礼だと思う。

 

1週間、先輩たちが本当に大学を卒業する卒業式まではあと3か月。たかが3か月、されど3か月。僕は取れる限りの最大限の手段を用いて先輩たちに今までの感謝と、大好きなこの気持ちを伝えられるようにしたい。

 

3か月後、僕は残される者になる。幸いなことに僕には慕ってくれるたっくさんの後輩がいる。自分のことは嫌いだし自信なんていつもあるわけもないが、でも後輩たちから言ってもらえる「先輩がいると安心感がすごい」という言葉は疑う理由もない。そういう先輩になれたからこそ、僕はこれからも努力をやめない。誰よりも尊敬される立派な人間になりたい。人生上手くいくときも上手くいかないときもある。でもせめて上手くいっていると感じられるときくらい、全てを上手にこなしてやれる限りを尽くして悔いのない人生を送りたい。今は人生に絶望をしているところだけれど、でも僕を見守って応援してくれる全ての人のために、どうにか立ち直って生きててよかったと思いたいと強く願う。

 

先輩方が心残りなく気持ちよく笑顔に囲まれて卒業できますように。