肝心の赤は見えずとも
日本で最も大きなJRであるJR東日本は数えてみると21種類の特急列車を走らせているらしい(※JR東日本HPより)。それに用いられる車両は形式にして10形式。思ったよりも少ないというのが正直な印象。個性的なそれぞれの車両の中でもひときわスタイリッシュだと思うのがN'EXこと成田エクスプレス、E259系。僕の中では人気の高い先代の253系は個性的ではあれどスタイリッシュなのかと言われると微妙なところ。同世代の車両の中でも255系や651系などと比較すると純粋な格好良さでは劣るかなという印象だった。それが代替わりし、近年の車両に特有の高運転台仕様、正面に入るロゴ、側面の連続窓、そしてアクセントの赤と、どこを取っても非の打ち所のない車両になった(もっとも今挙げた箇所の半分程度は253系も同様であったが)。しかも昨今の事情で減便になる前は12両編成が日中も高頻度でやってくるという、日本を代表する空港へのアクセス特急に相応しい看板列車。その運転頻度のせいで有難みに欠け撮影対象にならないというのが相反する悩みどころではあるのだが...。とは言え、総武線も千葉より先に東進すれば255系、E257系、E259系、209系、E217系、E235系と様々な車種がやってくる。この日の目当てはもちろん255系であったのだが、すっかり冬の顔をするようになった真っ青な空を背景にファインダーを覗くと特に珍しくもないこの車両も主役の面構えをしているように見えた。