おふとんの日常

blue-pink-sky’s diary

憧れの展望席

DSC_1000

<名鉄1200系1014編成 Nikon Z7+FTZ+AF-S70-200mmF/2.8E FL ED VR>

 

忙しく人口密度の高い日本という国の鉄道は基本的にロングシート。たくさんの人が詰め込まれるように作られている。例えばE233系基本0両編成の場合の定員は1582名。一つの列車にこれだけの人数が積むことが出来それが数分に一本走ってくるのだから首都圏のラッシュは恐ろしい。だがそんな中にも「非日常」と呼べる車両たちが存在している。朝通勤や通学中に特急型車両のシートに悠々と座って通勤通学する人を見て羨ましいと思ったことが一度や二度はあるのではないだろうか。

非日常を演出する車両の代表と言えばクロスシートボックスシートと言われる車両の進行方向に向かって直角向きに配置された座席だろう。とりわけロマンスカーが20分に1本走る小田急沿線で育った僕にとっては展望席は非日常の最たる例だった。小田急ロマンスカーと対をなすように知られているのは名古屋鉄道名鉄パノラマカーシリーズ。小さい頃から7000系パノラマカーは本当に憧れの車両で図鑑や雑誌を食い入るように眺めたものである。そこから7000系、マイナーチェンジ車である7500系、パノラマDXこと8800系、パノラマスーパー一族の1000・1200・1600系と続いたが老朽化や特殊構造が祟って現存しているのはこの中でも1200系のみ。当の1200系はリニューアル工事を経てしばらくは安泰と考えられるが(正直その前に通勤車のボロがきそう)更新工事の際に塗装が大規模に変更されてしまった。上品な白に赤帯だったパノラマスーパーは何とも言えない色になってしまった。そうはいっても憧れのパノラマシリーズの末裔、記録をしなければ気が済まず秋晴れが予想されたこの日、日帰りで名古屋まで出向くことにしたのであった。ちなみに写真は本当に偶然来た出場試運転らしい。LEDは何も見えないが。次回出向いた際は岐阜から豊橋までこいつの展望席に乗ってみたいものである。